肉厚のフィノッキ
アグリツーリズモにタクシーを呼んでフィレンツェへ向かったら、乗ってすぐに二人とも気分が悪くなった。そんなに荒い運転には見えないのに、とてつもなく気分の悪くなる車だった。寝不足で体調が悪いせいかも知れない。
駅で友達がぐったりしてしまったので、荷物を預けて一人で買い物に出かけた。気分をよくするためにフィノッキを買おうと思ったのだ。中央市場に行って、いつも買い物をするお店でフィノッキ、ミニトマト、みかんを買う。それぞれお願いして洗ってもらう。ここのフィノッキはかなりでかい。
駅に戻って早速食べてみたら…美味しい。今まで食べたフィノッキの中で一番美味しい。肉厚でジューシーで香りが強い。気分が悪かった友達が、これを食べて元気になってしまった。買いに行ったかいがあるってもんだ。
フィノッキとミニトマトを食べて元気になるっていうのもどうかと思うけど、その後食欲も出てしまい、駅で買ったパニーノも温めてもらったら結構美味しくてすぐに食べてしまった。
やっとサレルノ…私の町。
サレルノが近づくにつれて気分が舞い上がってくる。帰ってきたっていう感じ。
トンネルを抜けてちょっとしたらサレルノ。わーーい、着いた。と思ったら何かが違う。駅が新しくなっていた。エレベータがついている。がんばって階段を下りたのにぃ…。
インフォメーションで色々質問して情報をゲット。お兄さんもお姉さんもとても親切で、次々と質問しても嫌な顔一つしないで丁寧に調べて教えてくれる。サレルノの人っていう感じがしてとてもよい。鶏肉が美味しかったお店の場所を確かめたくて聞いたら、今皆鶏肉を恐がって食べないんだけど…、食べれない可能性の方が高いわよって言われた。そうだった、忘れていた。
いつも通った理容院の人たちや、家の前のお店の人も覚えてくれている。でも、大好きなお惣菜屋さん、ラファエロのお店は閉まっていた。木曜日の午後だけ閉まっているのだ。次に、インターネットポイントに行ったら入り口に女友達。人と喋っていたけど、私に気づき、名前を呼んでくれる。抱きついて泣いてしまう…。嬉しいんだもん。
サレルノのトラットリアで絶品トマトソース
夕食は、ドゥオーモの上、階段を上ったところにある、夏に出かけた美味しいお店へ。でもお店の前に着いたらもう夜9時になるところなのに閉まっている。お休みかと思ったら、お店の前に立っていたおじちゃんが今から開くんだよって教えてくれた。良くみたら近くのベンチにいた人たちも待っているようだ。
常連さんのそのおじちゃんがお勧めを全て教えてくれた。お勧めのサンジョヴァンニ？だかなんだかっていう名前のパスタは3.5ユーロ。ワイン500mlに、イカ墨のパスタ、前菜にリコッタチーズと野菜のオムレツを二種（ズッキーニ、ペペローニ、パターテ入りのと、ちぢみキャベツ入り）を頼んだ。パスタはハーフサイズ。今までの食事は大体一人20ユーロくらいだったけど、今回は二人で15ユーロ。サレルノ値段だ。ここのお勧めパスタのトマトソースに友達は感激。私も久々の味に感激。普通に出てくる普通のトマトソースがこんなに美味しいのは、やっぱりトマトの違いかなぁ。
- トラットリア "HOSTARIA IL BRIGANTE" Via F. Linguiti 4 - Salerno Tel:089-226592 (でもちょっと自信が無い。住所的にはあっているはず…)
帰りに昔通っていたバールの一つに行ったら、大好きなお兄ちゃんがいた。抱き合って挨拶し、お酒を飲む。おつまみもどんどん食べる。スプマンテはちょっとしか残っていなかったものを捨てて、新しいビンを開けてくれた。優しい。しかも最後はお金は要らないっていう…。また来なきゃいけないじゃないなぁ。
帰りにインターネットポイントを覗いたら、もう一人の友達もやってきた。また抱き合ってしまう。わーーーい。明日の夜待ち合わせをした。
その後、ワインバー「ラ・ゴッチャ」でワイン。誕生日祝いをしているんだというグループと知り合い、一緒に宴会。リコッタという言葉を教えられた。Scemoっていう意味だという。なんだかわからないけど、面白い人たち。夜中まで飲んだから、今度こそ十分眠れる…のかなぁ。
- バール "Caffè Cavour" via Roma, 108 Salerno tel:089-255148
- バール "Wine Bar Goccia" via R. Conforti 13/15 Salerno tel:089-219129
