ヴァレーゼのアートバー

私のホテルの近所、何度か通っているスコティッシュパブの斜め前に「Art Bar」なるバールがある。絵が沢山かかっていてお洒落で、前から気になっていたのだけれど、気後れして入れずにいたバール。帰りにふと覗いたら、3人しか人がいなくて静かだった。時間は閉店30分前、試しに入ってみたら、中にいたのはみんなお店の人たちだった。
取りあえずジンを貰って飲みながら、店内を観察。この辺りの若手芸術家の作品を無料で置いてあげているのだという。絵だけじゃなく、本とか写真集、オブジェもいろいろ飾ってある。お店の人と喋るうち、日本人なら…と、日本に関する本を次々と出してきた。日本の建築家の本や、都内の建築物の本など、次々と出てくる。閉店時間を過ぎても店主のおじちゃんの話は止まらず、バイトの女の子は帰ってしまい、奥さんと私はおじちゃんを止めようと必死。でも次は寿命を比べようと、世界の国の情勢が載っている図鑑を次々と出してきて、まずはイタリア、次は日本、ドイツ、スイス、中国…と比べ始めた。10冊位引っ張り出してようやく終わり。おじちゃんは満足そうだったけど、10時にお店に入り、閉店時間は10時半なのに、もう12時半。奥さんはかなりぐったりしてました。
今日は僕達がおごるよとお金も払わせてもらえなかった。代わりに作った折鶴にはサインを書かされ、芸術作品の間に置かれてしまった。早く引っ込めて欲しいなぁ。
写真はここの店主さんの作品、奥さんを描いた絵が多いです。