カンパーニャ州のクリスマスのお菓子その一

イタリアのサイトをウロウロしてたら、カンパーニャのクリスマスのお菓子の簡単な説明とレシピが載っていたページを見つけた。ママに教えてもらったお菓子もあった。
というわけで、今日から一つずつここに書いていきます!

今日はひとつ目。”Le Zeppole”ゼッポレ。単数だとゼッポラ。
これはちょっと胃に重い、ってママに言われたのと、ほかのお菓子でいっぱいいっぱいだったから、説明を聞いただけで作らなかったお菓子だった。しかも、家族の中で好きなのはママだけ・・・っていうのも引っかかってしまった。ママは大好きらしいけどね。

筆記体で書いた小文字のLの形をした、揚げ菓子。アニス酒っていう八角のリキュールを使うらしい。
ナポリのクリスマスのドルチェの中でも古くて、元々貧しい人たちのためのものだったらしい。小麦粉、水、牛乳とアニス酒で作った生地を揚げ、それを蜂蜜に浸して、オレンジの皮とかお菓子の飾りに使うカラフルなスプレー(五色スプレー?)とかを飾る。最近は普通の揚げ油で揚げるけど、昔はラードとか動物の脂(何の脂だろう?)で揚げていて、それも通りで作っていたらしい。スプレーとかも無かったけど、蜂蜜に浸すのは昔から。

材料は簡単で、水500cc、小麦粉500cc、牛乳少々、塩一つまみ、アニス酒少々、レモン、オレンジの皮少々、蜂蜜1キロ(多すぎ・・・)

作り方はこちら

  • 水、牛乳、アニス酒、塩を鍋に入れて火にかけ、沸騰寸前にふるった小麦粉を入れる。
  • 鍋のふちから生地がはがれるまで良く混ぜたら、大理石の上に生地を置く(ママはいつもでっかい板の上で作業してたなぁ)。
  • 手に油をつけて、生地につやが出て全体が均一になるまでよくこねる。
  • 切り分けて、15cmの棒状に伸ばし、それを曲げて写真のような、Lの形にして、フォークでプツプツと穴を開けておく。
  • たっぷりの高温の油で揚げる。
  • 鍋に蜂蜜、アニス酒、レモン、オレンジの皮をすったものを入れて沸騰寸前になったら、揚げたゼッポラを入れて浸す。
  • 最後にカラースプレーを飾りに振りかけて完成。

ゼッポラのレシピを検索すると、ほかにもアニス酒を使わないものや、形が違うものがいろいろとありました。それから蜂蜜に浸すのをやめたもの、粉砂糖だけを振りかけたもの。あんなに大量の蜂蜜に浸すのは、イタリア人にも甘すぎるのかな。
これらは、今の人たちに食べやすいようにアレンジしたものなんだろうなと思います。

・・・と、書いてただけで、油と砂糖にまみれた気分になっちゃいました。でも次回もかなりこってりです!