最後のランチ

mairuru2004-12-08

いとーさんと食べる最後のランチ。ママとがんばって準備した。
まずはラザニアみたいな料理。ラザニアは家でパスタを作るんだけど、いとーさんはあんまり重い料理は好きじゃないから、今回は市販のでっかいマカロニみたいなパスタを使う。
800gのトマト缶二つを種を漉しながら鍋に入れてトマトソースを作る。これだけで1.6キロ。それから中に入れる肉団子を作る。挽肉、卵、パンを水に浸したものもたっぷりに塩、こしょうをいれてたっぷりこねる。日本で作るハンバーグに比べると、卵とパン粉の量が3倍位多い。これをまずは揚げるんだけど、小指の爪くらいの小さい大きさにするから結構面倒臭い。たねの半分位をそうやって揚げて、それをさっき作ったトマトソースに入れる。残りはちょっと大きめの固まりにしてそれも揚げてからソースに入れる。後のでっかい肉団子は、一番良く食べる娘さんの旦那さん用に作ったものでパスタとは別に食べるものだ。
オーブンに入れるでっかい四角いオーブン皿に、トマトソースを少し引いてから、茹でたパスタを敷き詰めて、リコッタチーズ、モッツァレラチーズをふりかけてからゆで卵の薄切りを並べ、その上に小さく作った肉団子を並べ、ソースをかける。これを2回繰り返して深いオーブン皿いっぱいにする。今日のランチは7人で、確かに人数も多いんだけど、ママが茹でたパスタは1キロ、トマトソースに使ったトマトは1.6キロ、挽肉は500g、ゆで卵は6つ分…。かなりの量だ…よねぇ。
他に用意したのは、豚肉の白ワイン煮。これも豚肉の塊が1.5キロ分位ある。それからカリフラワーのフライ。サラダ。これだけ準備しておいてから、ママが私に、もう一皿お米料理を作りたいんだけど…って聞いてきたからびっくり。足りない気がするって言うんだもの。しっかり断って、フライドポテトも作りたいって言われたケドこれもしっかり断った。だって娘さんの旦那さん、マルコがデザートを買ってくるのは明らかだったんだもの。
皆がやってきてランチを食べる。賑やかなランチで楽しかったし、二人でがんばって作ったパスタはなかなか美味しかった。見た目ほど重くなかったし。いとーさんとしんみりしたくなかったから、賑やかで助かった。朝、彼がいきなりチョコレートとバラを一本くれて…これだけでちょっとしんみりしちゃったんだもの。一緒に見た映画、シャルウィーダンスでリチャードギアがバラを一本奥さんにプレゼントしたシーンがお気に入りで、このために昨日花屋さんを探し回ったみたい。
ランチを食べて、デザートを食べて、ちょっとだけいとーさんとベランダに出てお話をして…外では雨が降ってた。いとーさんはやらずの雨だって言う。でも彼は出発しなきゃいけない。
最後に彼が、ママにタバコとバラと手紙をあげた。ママはぼろぼろ泣き出してしまう。可哀想な私、って何度も自分に言う。確かに…何人も見送らなきゃいけないこの仕事はちょっと辛い。ママは皆とかなり親しく付き合いたがるから、余計に別れが辛くなっちゃうのだ。
タクシーがきて、皆で荷物を一緒に運ぶ。ママは家からずっと手を振りつづける。タクシーはあっという間に見えなくなる。電車やバスだとそうはならないから、タクシーで出たいっていとーさんが言ってたのを思い出す。
隣の部屋に2ヶ月いたいとーさんがいなくなってしまった。最後の方は私が旅行してたり、彼も旅行してたりであんまり一緒にいられなかったけど、結構一緒に飲んだし、喋った。彼は何度もとにかく彼と幸せになってねって言ってくれた。今度は日本で会えるのかな?イタリアでもまた会いたいけど…私は次、いつ来られるんだろう?