駅で2時間待ち…

トリノの町

朝ごはんを食べ、駅まで送ってもらった。切符売り場はまだ開いていなくて、隣にあったバールで電車の切符を買う。駅で時刻表を見たら20分後に電車があったから安心して待っていた。でも…電車も来ないし、乗客も誰も来ないまま時間を過ぎた。切符売り場が開いたから確認したら、時刻表で電車だと思っていたのはバスだったとわかった。気づかない間に駅の裏からバスが出て行ったようだ。駅にある電車の時刻表なのに、電車が無いときに代わりに走るバスが載っている…なんて知らなかったです。確かによく見ると、プラットフォームの番号が書いてないのだけれど…車両の印もバスの印もほとんど同じなんだもん、わからないよーー。
次の便は?って聞いたら、さらに1時間半後だといわれた。土曜日だったのもあって本数が少ないのだ。ぐったりしてしまったけど、やってきた電車の車掌さんが面白くて、疲れが吹っ飛んだ。乗客の人たちとお喋りしていると思ったら、大声で歌い始めたのだ。3両しかない電車だから電車中に響き渡る。眺めながら楽しんでいたら、目の前までやってきて状況を説明し、ついでに私にも一曲歌ってくれた。なかなか良い声でした。

トリノ散策、ホテル探し

トリノでいくつかのアグリに電話してみたけれどなかなかいいところが見つからず、諦めてトリノに泊まることにした。
まずはインフォメーションに行き、ホテルリストをゲット。でも、トリノの地図がイマイチで、通りの名前のインデックスがない。お陰でホテルリストの住所を把握するのに一苦労。結局シャワーつきの部屋が空いているという1つ星に決定。でも3人部屋しか空いていなかったから、値段はまぁまぁ、一つ星なのに50ユーロ。部屋は工事中で色んなものが置かれている。広いからいいケド…。

トリノなのにルッカ料理…

ホテルでレストランを紹介してもらったから入ったら、ルッカ料理だった。トスカーナ料理じゃなくて、ピエモンテ料理が食べたいのに、お勧めを聞いてもプロシュートとか言われてしまう。しかも10ユーロ位でパスタとメインが食べられると聞いていたのに、どう考えても20ユーロ位になる。後でホテルで聞いたら、もう一つ小さなメニューがあるんだよ、何でそっちにしてもらわなかったの?って言われてしまった。レストランの人は私を見て旅行者用メニューを出したに違いないケド、こういうときはどうしたらいいんだろう…。
食べた料理はクロスティーニの盛り合わせとパスタ。両方ともまぁまぁ美味しい。パスタは今までイタリアで食べたなかで一番ピッカンテ(辛い)トマトソースで、オイル少なめ、さっぱりしていて美味しい。でもちょっと量が多く、半分でダウンしてしまいました。

ディナーは最高♪

今日のディナーはイタリアのレストランガイドブックに載っていたお店に入ってみた。ちょっと高そうではあったけど、アグリツーリズモに行けない分、美味しいものを食べなきゃいけない気分だったのだ。
テーブルに着くと早速プロセッコを注いでくれる。美味しい。次にプチ前菜。プロシュート2種類。真ん中にプラムジャムのソース。甘くて酸味のあるこのソースが、プロシュートに良く合う。シェフのおじちゃんが一つ一つ丁寧に説明してくれるのも楽しい。
次にやっとメニューが出て来た。後でわかったけど、ここまで全てサービスで値段には入っていない。ホッとしました…。
メニューを見たら、デグスタツィオーネ(試食)を発見。前菜二種、パスタ二種、メイン二種が出てくるらしい。30ユーロのデグスタツィオーネに、10ユーロのワインの試飲をつけて注文。一人だと2、3皿しか食べられないから、これは一人で旅をする私にはお得です。
最初に出て来たのは、アスパラの温かい前菜。茹でたてのアスパラにチーズフォンデュがかかっている。さらに上に、赤ワインのソース。チーズと新鮮なアスパラの組み合わせが最高な上に、トロッとした赤ワインソースが絶妙なアクセント。

次はズッキーニのフランにトマトソース。横にはバルサミコのソース。ほかほかのフランで、口にズッキーニの香りがじゅわっと広がる。前に友達とフィレンツェのアグリで食べた料理に似ている。トマトの香りの良さはフィレンツェの勝ちだったけれど、これもまた美味。優しい味です。
パスタの一つは昨日と同じ、アンニョロッティで、もう一つはカボチャが詰まったラビオリ、チーズのソース。アンニョロッティのソースは、ピエモンテ風とか、アッローストと書かれているけれど、材料がわからない。ちょっと酸味のある香ばしいソースで、お肉の入ったパスタにぴったり。
最後はお肉のメイン二つ。まずは、焼いたお肉の上に、赤い野菜(ラディッキオ、辞書によるとチコリ)のグリルを載せたもの。シャキシャキしたラディッキオには、バルサミコのソースが絡めてあり、お肉との相性がバツグンです。
もう一つはお肉にプロシュートを巻いて焼いたもの。ソースはピセッリ(グリーンピース)のソース。肉に脂が少ないからか、肉にプロシュートを巻く料理によく出会う。ピセッリのソースも美味しくて全て完食。

さすがにお腹がいっぱいでドルチェは断ったのだけれど、コーヒーに小さなお菓子が二つついてきた。これが…旨い。ナッツのいい香り。売ってる?って聞いたら、売ってないのよって言われちゃったケド、幾つかあげるねって言って包んできてくれた。ついでに美味しかったグリッシーニと、スカッチャッティーナ(グリッシーニみたいな平たくて大きなクラッカー)も貰った。ここのグリッシーニ、ゴマのいい香りが漂い、しかもさっくりと軽くて美味しいのです。
最後にグラッパまで貰って、幾らになるのかドキドキしていたら、頼んだメニューの40ユーロに、コペルトとコーヒー代を足しただけ。最初の食前酒も生ハムもグラッパも入っていない。トリノに来たら絶対ここに来ます。名前は、IJ BRANDE、駅のすぐ近くです。

  • レストラン "IJ BRANDE" via Massena 5 Torino tel:011537279 休:日、月曜のランチ