カンパーニャ州のクリスマスのお菓子その三

mairuru2005-01-30

10月の終わりにサレルノでチョコレートとかワイン、クリスマスのドルチェとかの小さな市がありました。そこで見つけたのがこれ、お菓子の家。小さい頃憧れたなぁ。下に、ナポリエスプレッソメーカーがあります。お菓子の家の方は手作りキットまで売っててかなり興味をそそられたケド、持ち帰るまでにボロボロになりそうで諦めました。

…と、今日は私が手を出しては後悔していた、甘くででっかいビスケット、ムスタッチョリ(Mustacciuoli)です。
ひし形のビスケットで、チョコレートコーティングされています。クリスマス前から店頭に並び始めて、ママが買ってきてました。サレルノのは少しさくさくした感じ、ある女の子が近くの町から買ってきたものは少し柔らかかったです(湿気てるかのような…)。
この名前はラテン語からきていて、ワインを作るときのブドウの絞り汁を使うために農家で作られていたレシピで、ブドウの絞り汁のせいか、今のものより更に甘かったらしい…今でも十分甘いんですけどね。

材料はこちら
小麦粉1キロ、砂糖800g、アンモニア(膨張剤)5g、バニラ少々、シナモン8g、クローブ7g、ストレーガ50cc、無糖カカオ100g、コーティング用チョコレート

ストレーガを使わないレシピでは、マーマレードとレモンの皮のすりおろしで、柑橘系の香りを加えていました。それにしても、このレシピも量がすごい…しかもかなり甘そう。
作り方はこちら。

  • 生地をこねる板を用意して、小麦粉、砂糖、クローブ、シナモン、アンモニアを混ぜ合わせる。
  • ココア、ストレーガとバニラも合わせて、全てを混ぜ合わせ、ぬるま湯を少しずつ加えながら、生地がやわらかく均質になるまでこねる。
  • 0.5cmの厚さに生地を延ばしたら、8cm幅にに切り、ひし形になるように生地を斜めに切っていく(型があれば型で抜く)。
  • 200度のオーブンで15分焼く。
  • チョコレートを湯せんで溶かしておく。
  • 生地の裏面にチョコレートを料理用のはけで塗り、乾いたら反対側の面にも塗り、網の上で乾かして余分なチョコレートを落とす。

最初に見つけたレシピには、何故か生地を焼く手順が抜けていて…それは無いだろうと他を調べたら、大体どこも200度で15分と書いてありました。焼かない訳がない、、、よねぇ。
それにしても大体小麦粉と砂糖が同量、ストレーガを入れても甘いし、マーマレードも甘い。油があんまり入ってないことだけが救いの、かなり甘いお菓子です。