カンパーニャ州のクリスマスのお菓子その二


二回目の今回は、ストゥルッフォリ、Gli Struffoli(単数だとStruffolo)
一回目のゼッポレもこれも、揚げた生地に蜂蜜をかけるお菓子でとっても似てます。でも、こっちのストゥルッフォリの方が有名で、日本にも紹介されたりしてるみたい。ゼッポレが苦手な家族も、ストゥルッフォリは好きだったなぁ。不思議です。
これはママと違うデザートの余りの生地で作ったことがある(ママが突然、ストゥルッフォリが作れるわよ!って叫んだのだ)。蜂蜜のあまーーい香りに包まれたサクサクしたドルチェ♪ただ、このときは違う揚げ菓子を200個も揚げた後だったから・・・匂いをかぐだけでも辛かったです。
ところで、ストゥルッフォリは元々ギリシアのデザート。ナポリ人にギリシア人が伝えたのだ。この名前もギリシア語の丸いという意味の”stronulos”からきていて、最後は丸い形にまとめて出来上がり。見た目がリースみたいで可愛いのも人に受ける理由かな。これもゼッポレと同じで昔はラードで揚げてました。

材料はこちら。
小麦粉600g、卵4個、黄身1個分、砂糖大さじ2杯、バター80g、50ccのラム酒リモンチェッロ、レモン半個分の皮のすりおろし、塩ひとつかみ、揚げ油、蜂蜜400g

多分この半分か1/3くらいの材料で作ると、日本人向けのサイズになると思います。

作り方はこちら。

  • 生地をこねる板の上に、小麦粉をおいて卵、卵黄、バター、砂糖、レモンの皮、リキュール、塩を混ぜていく。とにかく順番に入れては混ぜいく。しっかりと練ったら、ふきんをかぶせて30分休ませる。
  • コブシ大より小さいくらいの生地を切り取って、直径2cm位の棒状に伸ばす。これを転がしながらナイフで切っていく。丸くはならないけど、2cm角のころんとした形。
  • 油を十分に熱して揚げる。ママは白い方がきれいって言うけど私はちょっと香ばしい感じの方が好き。。。好みですね。
  • 鍋に蜂蜜を入れて、熱する。沸騰寸前になったら、揚げたストゥルッフォリを入れてすばやく混ぜる。平たいお皿の真ん中にコップを置いておき、その周りに素早くでっかいドーナツ状になるように盛る。固まったらコップをはずして、上からカラースプレー(チョコレート好きのママはチョコレートチップ)を飾る。

サクサクした生地に蜂蜜がしっかり絡んでるけど、生地にはあんまり甘みが無いからそれほどしつこくありません。私が作ったときはラム酒とストレーガ(魔女っていう意味です)というイタリアのリキュールも使いました。このストレーガ、変わった味で、何の味?って聞くと誰も知らないのよってママに言われたものなのだけど、デザートのレシピによく出てきて、私はママと一度作りました。ストレーガの素は買ってあるから、今度作ろうっと。

3回目は私が近所のお店に行くたびにシニョーラに貰って食べていたムスタッチョリ、チョコレートコーティングされたビスケットです!これがでかくて甘いから、いつもその後にオリーブか唐辛子のオイル漬けも頂いてました・・・行くたびに、何が食べたいの?って聞かれたなぁ。。。