ゆんぢの一日

mairuru2004-12-11

またジュリアがやってきた。ママが買い物に出かけられないから、私とゆんぢで買い物に出かける。ゆんぢと、ママへのプレゼントをずっと探してたけど見つからなかったからそれを探すのが最優先。前にナポリでアレッサンドラが作ったお盆を買って帰ったのに、ママに断られちゃったのだ。日本では手に入らないものだから持って行きなさいって。ゆんぢはママのことを考えて選んだんだし、他にあげる人はいないっていったんだけど、ママは聞かない。取っておいて、大事な人に贈り物をするときに使いなさいって。
それでプレゼントの選びなおし。今度はゆんぢには絶対に必要にならなさそうなもの…。で、テーブルクロスを選んだ。私も夏にプレゼントしたんだけど、ママは大事なときにそれを使ってくれるし、日本に持って帰れとは…さすがに言わないだろう。
知ってる限りのお店や通りを歩きまわってやっと見つけた。毎日洗うのもアイロンがけも大変で、ママは最近コーティングされたテーブルクロスを使ってるから、それを探したんだけど、なかなか売って無かったのだ。イタリア人、やっぱり見た目重視なのか、コーティングしたものは置いてないっていうお店まであった。アイロンがけも大好きな人達なのだ。
何とか買い物を済ませてランチ。ゆんぢが食べる最後のランチ。彼の好きなトマトソースのパスタは私が作った。昨日も私が作っちゃった。…彼のイタリア生活最後のパスタを私が作った…っていうのはどうかなって思うケド、上手く出来たしママのレシピなんだからいいんだろうな。
夕方はまた2人で最後の買い物に出かけた。バスローブ。ゆんぢは自分と彼女に、私は私と彼に。これも2人でいろんなお店を見たケド、なかなかいいのが見つからなくて…、今日やっと見つけた。そんなに高くなく、軽い。お互いやっと見つけてホッとした。私はまだ探せるケド、彼は今日が最後なんだもの。
勘定のときにサインを書いたら、漢字を見て喜ばれ、自分の名前を書いてくれって言われた。軽く引きうけたらこれが失敗で…お店の人3人分考える羽目に。長い名前は考えるのも結構大変なのだ。例えば”ルーカ”は、”流歌”とか書いて、簡単に説明できちゃうけど、”マリアグラツィア”とかになると…漢字を選ぶのも説明も大変。。。終わったと思ったら、私の旦那のも!!!って言われて結局6人分の名前を書いて説明して…かなり長い時間を費やしてしまった。帰りにラファエロのお店に寄って、今晩飲むワインやチーズを買う。ゆんぢの最後の夜は、ママと3人で、家で飲みたかったのだ。ここでも楽しいイタリア人たちと会話して、楽しく買い物をして帰る。日本人2人がワインやらチーズやらを選びんfe,お店の人と仲良く喋ってるのが面白いみたいで、ワインはこれがいいとかいうと、わかってるわねぇ、って感じで他のお客さん達が笑ってくるのだ。
晩ごはんはゆんぢが作ったチヂミと、買ってきたおつまみとサラダ。ゆんぢは普段料理なんてしないからあんまり信用してなかったけど、ご両親がお好み焼き屋さんってだけはあって、なかなかおいしかった。っていうかママはかなり気に入ってた。ゆんぢが作ったからっていうのも勿論大きいと思うケド。で、3人で飲む。喋る。最後だって思っちゃうと沈んでしまうから、とにかく喋りつづける。
でもやっぱり最後の夜。ゆんぢは10ヶ月いたイタリア生活の最後の夜。ママと過ごした時間も7,8ヶ月。長い。何か話題を見つけないことにはどうしようも無い状態だったからか、ママが大切にしまってあった銀細工を次々と出してきた。ガラスと銀で出来た象、仮面、バイオリン、エスプレッソメーカー、聴診器、、、小さな銀細工が次々と出てくる。かなり昔のものみたいで、壊れてるものも多い。それらを全部くれるっていう。大事に飾ってねって言いながら、一つ一つ説明してくれる。こうやって喋ってると、最後の夜だってことを忘れる。
でも段々しんみりしてくる。ママは、寝ちゃうと時間が過ぎちゃうから、今晩はずっと起きてるっていう。私は…ワインを飲みすぎたのか眠気が襲ってきた。それに最後だから2人で喋らせてあげたくて先に寝ることにする。明日2人が寝てたら起こしてあげることを約束して…。