カプリへ

そこから歩いてすぐの港から、今度はカプリへ。去年カプリに行ったときは船酔いで何も出来ずに引き返した苦い思い出がある私と母親はすぐに酔い止めを飲む。友達とかよちゃんは大丈夫って飲まなかった。
高速船が出発してしばらくは平気だったんだけど、途中から波が高くなってすごく揺れた。船が浮いて沈む感じの揺れで、バイキングに乗ってるみたい。最初は船の二階で景色を眺めてたかよちゃんと私の友達もすぐに降りてきた。私と母親はそのだいぶ前から横たわってたケド。他の乗客も最初は騒いでたケド、途中からそんな余裕も無くなって静かになった。とにかくひどい揺れだった。
私は薬が効いて平気だったけど、母親は薬が効かなかったのか完全にダウン。私の友達も顔が真っ青になってた。港からすぐにホテルがあったのが幸いですぐにチェックインして休憩。このホテル、この時期だから一人75ユーロで泊まれたんだけど、4ッ星で新しくてものすごくきれいなホテルだった。今回の旅で一番。部屋も清潔だし、インテリアも可愛い。
母親はしばらく寝てるっていうから、残り3人で町の中心に行くことにした。夏に見たカプリは、花がいっぱい咲いててとにかく可愛い町!って感じだったんだけど、この時期に見るととっても淋しい町。白い壁の家も、鮮やかな花の色があったからこそきれいだったんだけど、花が無い今は汚れが目立つばかりで暗い。天気が悪かったのもあるかもだけど、やっぱりどれだけ人が多くても、値段が高くても、夏が一番だって実感した。しかもフニコラーレ(ケーブルカー)が修理中で町の中心までバスで行くしかなかった。これも何だか淋しい。上に着くとお店も半分位閉まってる。可愛い陶器のお店や麻のお店がいっぱいあった筈なのに、閉まってるのだ。結構観光客は歩いてたのに…淋しい。。。
ダウンしている母親のために食べ物を買ってホテルに戻った。かよちゃんは母親と部屋で軽く食事して済ませるっていうから、私と友達だけ、外に食べに出かけた。…と、レストランも開いてない。港の周りを歩いてみたけど、どこも開いてない。時間が少し早かったのもあるけど。真っ暗でスーパー一軒とバールが幾つか開いてるだけ。ホテルでも食事が出来たけど重そうなメニューばっかりだったから、結局クラッカーとかチーズを買って母親達の部屋に行って一緒に食事。これはこれでいいんだけど、旅の途中、一番豪華なホテルに泊まった割には淋しい夕食でした。



写真はカプリの公園にあった猫の銅像と、カプリで朝に見かけた鳥さん。