日本食三昧

昨日の夜はママと二人だったから、生姜焼き丼を作って食べた。ママの好みの味だったみたいでかなり喜んでくれた。いとーさんは夜学校の企画の映画に出かけていて、ママは彼が帰ってくるのを待ち構える。自慢するためだ。何度も何度も生姜焼きの話を繰り返す。味の説明から作り方から…本当に損をしたって思わせたいのだ。彼も生姜焼きは好物みたいで残念がってた。ちょっと可哀想だった。ごめんね、いとーさん。でも残ったごはんで作っておいてあげたおにぎりを喜んで食べてくれた。
で、今日のランチはお寿司。生で食べられる魚はあんまり無いし高いから巻き寿司。日本食材を売ってるお店で見つけた椎茸と、卵焼き、塩茹での海老の巻き寿司と、きゅうりの漬物の巻き寿司、スーパーで見つけたカニカマもどき(匂いは似てるんだけど、あんまり美味しくなかった)と野菜で作ったサラダ巻き、それから昨日ママが気に入った生姜焼きとレタスの巻き寿司。
寿司めしもまぁまぁちゃんとできたし、4つともまぁまぁ美味しくできて、これまた喜んで貰えた。大体巻き寿司なんてほとんど作ったことが無いからすごく適当に作っちゃったのだ。作る前は不安だったけど、やればできるものだ…。
ついでに見つけた日本酒はいとーさんが喜んで飲んでたケド、ママには悪いお酒だったみたいでコップ半分しか飲んでないのにそのあとずっと気分悪いって言ってた。
夕方は、ママのお兄さんの家に出かけた。彼は料理が好きで、日本食も大好きで日本食を習いたいっていうのだ。今日はいつ何を作るかを決めるために出かけた。で、てんぷらが好きってわかったからてんぷらを作ることに。これまた…私の苦手な一品。あはは、からっと揚げるのが難しいから、日本ではてんぷら粉使っちゃうんだもん。…上手くできますように。
彼の家に寿司を置いて来たら、夜に電話がかかってきた。こんなに美味しい寿司は食べたことがないっていう電話だった。お世辞が入ってるのはもちろんだけど、わざわざ電話をかけてくれたからこっちも嬉しい。
最後は雑炊。夕ごはんに今度は鶏雑炊を作ってたら娘夫婦がやってきて、これまた好評。ねぎが手に入っていい感じに出来あがったのだ。皆が喜んでくれると私も嬉しい。大量に作ったんだけどしっかりと平らげてくれた。
というわけで、最近日本食三昧。何で夏にはあんまり作ってくれなかったの?ってママに聞かれた。私はずっと、イタリアにいるんだからイタリア料理を習うことが文化交流になるって思ってたのだ。でも、和食を作ってても、文化の違いにお互い気づく。例えば和食に砂糖が入るのは奇妙みたいだし、油を使う量がまるで違う。これだけの油でいいの?って良く言われる。ママが本当に喜んでくれてるってわかったし、ほかにもいくつかやってみたい料理があるから、ぼちぼちと作って行こう。