ランチ盛りだくさん

mairuru2004-10-24

朝起きて台所に行くと、凍ったポルチーニ、やぎ肉、豚肉、沢山の野菜がテーブルに並んでた。何を作るか悩んでるってママは言うんだけど、ちょっと多いよ…って思う。相談の結果、ポルチーニのクレープ包み、豚肉の白ワイン煮、やぎ肉のソテー、野菜の付け合せを作ることにする。
まず豚肉の白ワイン煮は前にママと作ったもの。バターと白ワインで豚肉の塊を煮る。やぎ肉はにんにくを入れて弱火でソテーしてゆっくり火を通す。野菜はジャガイモ、ナス、ピーマンをそれぞれ素揚げして、それにトマト、バジルを加えて和える。
これは良く作る料理だから簡単だ。問題はポルチーニのクレープ包み。まずクレープの中身、ベシャメルソース(ホワイトソース)を作って、丁寧にソテーしたポルチーニと和える。ポルチーニの香りがとてもいい。次にクレープの生地を作って焼いていく。生地は少し厚め。20枚位、順番に焼いてくんだけど、暑いし面倒だし同じ作業の繰り返しで疲れてしまう。慣れないと上手く焼けないし。
今度は焼いたクレープでポルチーニベシャメルソースを包み、オーブンに入れるトレイに並べていく。20個きれいに並べたら、ポルチーニの入っていないベシャメルソースを上に載せる。これでオーブンにいれて30分位焼いて出来あがり。ちょっと手間がかかる。
これだけでも十分過ぎる量だっていうのに、ママがここでにやり。テーブルには何故かリコッタチーズが置いてあって、もう一つ作るって言い出した。いや、これ以上食べきれないよっていうんだけど、聞いてくれない。しかもピザみたいなものを作るっていう。小麦粉にたっぷりのサラダオイルを入れて作った生地でリコッタチーズとハムを包んで焼くだけだから、作るのは簡単なんだけど食べるときを思うと辛い。だって味見だけでお腹いっぱいなんだもの。
途中で娘さんの旦那さんが電話をかけてきてランチにくることになった。ママの想像ではデザートを持ってくるに違いないって言う。不安になってたら、やってきた彼は本当にでっかい包みを持ってて、甘い香りが漂う…どうやって食べるんだ。。。
ランチはママ、息子のセルジオ、いとーさん、娘さんの旦那さんのマルコ、私の5人。ママが料理を皆に紹介すると皆驚く…こんなに?って。でもどれも美味しい。私のお気に入りはがんばって作ったポルチーニのクレープと、山羊。このクレープ包み、中にしっかりとポルチーニの香りを閉じ込めていて最高。高級ホテルが作るケド、レストランで出している所は少ないって言う。これでまた親に食べさせたい料理が増えてしまった。最後に作ったリコッタの入ったピザも美味しかったんだけど、既にお腹いっぱいだったところに油たっぷりだったからちょっときつかった…
終わったぁと思ったらドルチェ。これがまたたっぷり。パイ生地の間に甘いクリームがたっぷりと、スポンジ生地にラムを沁みこませたものが挟まってる。でかい。でもラムの香りがとても良くって甘すぎなくておいしい。もっと食べたいのにお腹は受け付けない。辛かったぁ。
と、イタリアでは日曜日のランチは家族が一緒に過ごす大切な時間。娘さんが仕事でいないからその旦那さんのマルコはここに一人で来ててちょっと可哀想だったけど。日本にもこんな習慣ある?って聞かれて、無いって答えたらなんて可哀想なの?って言われてしまった。いとーさんは、ずっと信じられない!って連発してた。何が信じられないって、これだけ作ることが信じられないし、私や家族がたっぷり食べることも信じられないのだ。私だって、こんなに作りたくて作ったわけじゃないんだけど。まぁとにかく、先週に続いてすごいランチだった。って言うか、最初は食べる量を制限してたのにどんどん増えてきた。恐い…