イタリア人の職場

今日帰ってきたここの長男、ビアッジョはこの家から徒歩10分位の所で働いている。彼はシステムエンジニアで病院にいくつかのシステムを入れているところなのだ。ランチの後、見に来る?って誘われたから行ってみた。Linuxのサーバを見せてシステムを説明してくれて、その後病院の中のクライアントマシンで実際のプログラムを説明してくれる。病院用語がたっぷり出てくるし、コンピュータ用語も発音とかが違ってなかなか難しい(セルベルがサーバーとか…)。ついでに私の前の会社の製品のデモページも見せておいた。
周りの人達には、私を日本人の同僚だって紹介してくれた。病院だからもちろんお医者さんがいて、その中の一人と少しお喋りした。彼も私がステイしている家みたいに外国人学生を受け入れたいらしく、日本にも興味があるらしい。こういう機会は本当にすばらしいって何度も何度も繰り返す。初めて日本人の方がアペルトだ、って言われた。アペルトは開かれたって言う意味。反対がキウーゾ。
いつも日本人はキウーゾでイタリア人がアペルトだって言われるし、私もそう思ってる。何でアペルトなの?って聞くと、自分は日本が好きだけど、日本に行って日本語を勉強しようとは思わないって。違う文化に飛びこむ自信が無いって言うのだ。そういう意味でイタリア人がキウーゾなんだと。これは人によると思うけど、確かにイタリアに来てる日本人、とっても多い。イタリア人はとにかく自分の国、地域に誇りを持ってて、他に興味を示さない。人と向き合った時の態度は日本人の方がキウーゾで、文化的にはイタリア人の方がキウーゾなのかな。キウーゾだって言ったこのお医者さんはすぐに私に名刺をくれて、今度食事に行く約束をした。敬称が上手く使えなくてごめんなさいって言ったら、敬称を使う必要は無いよって言ってくれた。彼はとってもアペルトなのだ。