ItaliCON百科事典その12

辞書で調べると、人間主義人文主義人道主義。人間と人文と人道…?で、意味がわからなくなっちゃう言葉。

Umanesimo

Umanesimo(まれにUmanisimo)は男性名詞である(Umanistaと共にUmanoに由来し、恐らくドイツ語のHumanismusから影響を受けている)。その歴史的時期は、広く一般的な観点によると14世紀の後半から始まり、15世紀に最高潮にあったとされる。この時期は、言語や古典文学の研究が最も盛んだった時期である。それらの研究は人間の精神性を高める道具として考えられ、そのためにキケロの表現で、"Studia humanitatis"と呼ばれた。
より狭い意味では、適切な呼称でこの文学の時期の特徴や表出を示すためにも使われた。14-15世紀の古典のテキストの再発見、研究、出版などの人文主義者たちの活動を、"Umanesimo Filologico"と呼んだ。これは同じ人文主義者達や他の文学者達の一般的に文学や哲学作品に対する活動や、新しい文化を高めようとする活動と区別するための言葉である。また、Umanesimoの歴史的結論と関係して、"Umanesimo volgare"という言葉がある。これは15世紀の後半に、厳密に伝統の中に組み込まれた調和が取れて優雅な文体の理想の文学が、イタリアで俗語の文学作品となった時のことである。類似して、度々、"Umanesimo carolingio"という言葉があり、"Rinascita carolina"とも呼ばれる研究の再生を示す。また、"Umanesimo bizantino"は、古典主義の復興で特徴付けられるビザンチン文学の第4期(12-15世紀)への言及を示す(Niceforo Gregoraが最高の代表者である)。

続く…

  • umanesimo:人文主義。古典古代の研究。人間主義ヒューマニズム人道主義
  • culminare:最高点にある、てっぺんにある、最高潮に達する。子午線上にある、正中する。
  • qualificazione:形容すること、呼称。資格付与。出場資格。証明書。加重自由。
  • sbocco:出口、河口、はけ口、流し口、解決の可能性、結論。販路。
  • ornato:過ざられた、飾りのついた、装飾を施された。
  • carolingio:シャルルマーニュ(カール大帝)の、カロリング朝の(7-10世紀)。