パエストゥム

サレルノの近くで遺跡があるところっていうと、パエストゥムとポンペイ。私はここに何ヶ月もいるのに、まだどっちも見てなくて、みんなにおかしいって言われる。で、今日は友達とパエストゥムに行ってみた。
ちゃんとガイドブックとかを調べなくて、バスに乗って出かけたら1時間半かかった。ガイドブックには35分って書いてあったんだけど、ちゃんと見たらこれは電車で行ったときの時間。1時間無駄にしてしまったケド、田園風景をたっぷり堪能したし、月曜日に日本に帰っちゃう友達と一緒だったからたっぷりお喋りできて、これはこれで良かった。
パエストゥムに到着。人は…いない。夏は多いんだろうけど、私達以外は、3人しか観光客が来てなかった。2000年以上前に建てられたらしい建物がどーーんとそびえてた。むちゃくちゃでかくはないけど、でもかなりでかい（…でかいんです）。それがしっかり残ってるんだから…すごいなぁと思う。どうやって石をあんな高いところまで運ぶんだろう？ラテン語みたいな文字も残ってたし、フレスコ画の一部みたいなのも残ってた。でも外で雨ざらし。一応小さな柵で覆ってあったりするけど、結構いいかげんな感じ。コロッセオの石を拾ってきてって頼んできた友達のために、ここのレンガとか石を拾ってきました。
ところで、私の友達のメインはこの遺跡じゃなくて、周りにある水牛牧場とモッツァレラ工場。この辺り、何軒もあるらしい。遺跡の外で出会ったおじちゃんたちにどこにあるかを聞いて、2人で行ってみた。近づいていくと、水牛がたっぷりいる。人なつこくて、どんどん近づいてくる。遠くにいた子達まで近づいてくる。何十頭もいるのに、みんなこっちにやってくる。でっかいんだけど、かわいい。。。
工場を見たいって言うと、今日はもう終わったって言われた。ウルル。朝4時からお昼までチーズを作るって言われた。豆腐屋さんみたい。私達は遺跡を見た後…お腹が空いてランチを食べてから来たから…全然間に合ってない。がいいん。チーズは作ってないケド、って工場の中は見せてくれたケド、確かに何も無かった。残念。

友達はピッツァイオーロで、ここのチーズを使ってたこともあるらしい。で、その話をすると工場の人が知ってるっていう。話に花が咲く。色々パンフレットを出してきてくれた。モッツァレラも味見させてくれる。…おいしい。新鮮なモッツァレラってこんなに違うんだ。。。って感じ。夏に一度、ちょっとぬるいくらいのモッツァレラを食べたときも感動したけど、それに負けない位、おいしかった。うん。
お土産にそれと、水牛のリコッタチーズ、それからアッフミカータ（燻製）を買った（買って貰った…）。たっぷり買っても9ユーロ。うぅーーん、さすがチーズ工場だ。