結婚式

mairuru2004-12-04

今日は結婚式。昨日一日いとーさんのお薬をちゃんと飲んで寝てたから、熱は下がって、咳以外は大丈夫になってた。良かった。朝旅行に出かけるいとーさんを見送ってから準備開始。ママは妹さんから毛皮のコートを、ご近所さんからピンヒールの靴を借りてきてた。コートはかなり重たいし、靴はかなりしんどそう。でも見た目重視みたいでそれで出かけるっていう。私は日本から持ってきたペタンコの靴。楽チンなのが一番だもの。
10時半頃家を出て、教会に向かう。海岸沿いの崖の上に経ってて海がきれいに見渡せる。白い可愛い教会。11時を過ぎて式が始まる時間の筈なのに花嫁がなかなか来ない。これもイタリアらしいんだけど、皆こんなものよって感じの顔で待ってる。来てる人達の服装もさまざま。ちゃんと正装してる人もいれば、簡単なワンピースの人、ジーパンの男の子、ミニスカートにピンクと黄色のタイツの女の子…。お客さん達の服装を眺めてるだけでも楽しかった。
30分位遅れて花嫁が到着。真っ赤な車でやってきた。それまで外で待ってた皆もぞろぞろと教会の中に入って行く。

式は長かった…。お祈りの言葉を言うときには周りの人達も一緒に言うんだケド、いつ言うのか、何を言うのかがさっぱりわからない。一通りお祈りの言葉が終わったと思ったら、パイプオルガンと歌が始まって、またお祈りが始まる。その間皆が立ったり座ったりするのに合わせて立ったり座ったりしなきゃいけない。
最後にママが手を差し出してきたから何かと思ったら、PACE(平和)の交換だっていう。周りも皆握手しながらPACEって言い合ってる。周りの席の人達とも交換し合って、それで式はおしまい。結婚と平和…。。。
教会の外に出て、お米と花を新郎新婦に投げかけ、皆で披露宴会場に移動。これまたアマルフィ海岸の崖の上に立つホテル。サレルノの町がきれいに見渡せる場所で、ビーチもきれいだった。まずは広いロビーでチーズや生ハム、サンドウィッチやフライが出てきた。ボーイさん達が丁寧にお皿に取り分けてくれる。ママはサンドウィッチをちゃんと入れてね、ってしっかり注文する。この後、コース料理が待ってるのはわかってたから、私はあんまり食べなかった。2時を過ぎてたからお腹はすいてたけど。ママはフライをたっぷり食べてた。さすがだ。。。
ちょっとして新郎新婦がやってきた。皆でおめでとう!をいう。彼らは順に挨拶してまわって、私のところに来たときに着物を渡した。新婦が見たいっていうからその場で広げる。注目の的になってしまう。っていうか、新婦のサブリナが私のことをいろんな人に喋ってたせいで、その前からあなたが日本から来たお友達ね、って何度も声をかけられてた。日本人なんて私だけだし、目立って仕方ない。
着物を広げたら、おばちゃんたちが次々に触りにやってくる。色々質問されるケド、着物に詳しくない上に一遍に聞かれて何がなんだかわからない。サブリナが喜んでくれたからそれで満足。ただ彼女はこれを着たがってる。今度着せてねって言われちゃった。母親に持って来て貰ったのは着物だけ…。羽織って貰ってごまかそうかなぁ。。。どうしよ?

その後ぞろぞろと下の階の披露宴会場に移動する。日本みたいに席が決まってて、私とママは新郎新婦にかなり近い席だった。この席順は日本と少し違って、一番近くが家族、親族、それから近い友達の順に並ぶらしい。で、何か挨拶があって始まるのかと思ったら、テーブルには既にワインが置いてあって皆勝手についでるし、ちょっとしたら前菜が運ばれてきて食事も始まってしまった。世間話をしながら食べ始める。料理は魚料理のコースで、前菜の盛り合わせ、魚のパスタ、アスパラガスとクルミのリゾット、魚や海老のグリルの盛り合わせ、サラダ、野菜のグリルの盛り合わせ、ジェラート…とたっぷり。時間も3時間ちょっとかけてゆっくりと食べる。その間、新郎新婦は食事を食べながら全部の席を順番に回っていく。2周くらいはしたんじゃないかなぁ。

誰かが祝辞を言ったりするのかなぁって思ってたけど、それも無い。とにかく喋りながら食事をするだけ。その分、新郎新婦がいろんな人とじっくりお喋りできるし、招待客同士も色々お喋りして楽しそうだった。とはいえ喋ってた内容って、このリゾット、どうやって作るのかしら?とか、あの人のドレスは素敵ねぇ、どこで買ったのかしら?このジェラート、どこで買えるのかしら…?こんな会話ばっかりだった。。。

最後のケーキはロビーの外で頂く。隣のワインのボトルと比べるとわかるけど、かなり・・・でかい。もうすっかり夕方だからクロークに預けた上着を取って皆でぞろぞろと移動する。人数が150人位いるからクロークもごった返して大変。こういう移動でかなり時間がかかっちゃう。何とか皆が集まってきたなぁっていう頃に、新郎新婦を中心に乾杯。でも人数が多いし、皆背がでっかいから私からはほとんど何も見えなかった…。
隣に座ってたおばあさんが寒がってたから、持ってたカイロを一つあげた。と、初めて見たみたいで、まわりの人達に次々と触らせる。見たことがある人はいなかった。おばあさんにはかなり感謝されて、何度もお礼を言われた。最後にサブリナにも一つあげた。彼女はずっとウェディングドレスだったからとっても寒そうだったのだ。
全部が終わったのは6時過ぎ。長かったぁ。。。