ローマはなぜ滅んだか

mairuru2004-09-24

ローマはなぜ滅んだか講談社現代新書

もうちょっとイタリアのこと知りたいなぁ…って思って買ってきて、1週間位かけて読んだ。ローマの本ってこれと、”ローマ人の物語”の1巻だけを読んだだけで良くわかってなくて、時間かかっちゃった。なぜ滅んだかって言うテーマについてはあんまり納得できなかったけど、所々のエピソードとか、考え方とか面白かったです。そうなのかなぁ?って言うクエスチョンマークが残っちゃった所がいろいろあるので、もうちょっと他の本も読んでみよっと。
引用されてた諷刺詩人の言葉が当時の一般ローマ市民の気持ち、表してました。マールティアーリスって言う人の言葉。
「人生をもっともしあわせにしてくれるものは…、労働によって獲得されたのではなく、遺贈によって自分のものになった土地。骨折り損ではない農地。消えることのないかまどの火。如何なる時にも訴訟に関係しないこと。トガ(ローマ市民が正式の時には着なければならない気にくい上衣)を滅多に着用しないこと。平静な心。自由人として生まれたローマ人らしい力、健全な肉体。なんでもよくわかっていて、しかも気取らないこと。気心のあった友だち。肩のこらない宴会。技巧を加えていないごく普通の食卓。酩酊はしないが心配ごとからは開放された夜。快楽に満ちた夫婦の床、しかし純潔な。暗闇を短くしてくれるような眠り。君が今あるところのことを欲せよ。それ以上のことは何も望むな。君の最後の日を恐れもせず、憧れもするな。」
ローマ人の一部の富豪達が搾取しまくりで贅沢しまくっている陰で、最低限の誇りだけを守って生活しようとする人たち。中からの反乱のこと書いてないんだけど、みんながみんな、我慢してたのかなぁ?