それでもぼくはやっていない

痴漢の冤罪事件の裁判の映画だった。
痴漢に遭っているときの気持ちを考えたら、間違えちゃう可能性があるのもなんとなくわかるし、話をすればわかってもらえるはずだと思って駅員について行っちゃうのもわかるし、痴漢する人が痴漢の前に目立つ行動をするはずが無いから、この人は痴漢じゃないって思っちゃう女の人の気持ちもちょっとわかった。
でも結局は、警察や裁判する人たちの都合で、ほとんどが決まってしまう。これは思った以上にひどかったので、途中でちょっと泣いてしまった。

嫌なことが起きないように、気をつけて行動していたいなぁと思う(あんまりできてないけど)。それでも起きたら、諦めて出来るだけ楽しめるようにがんばりたい。ひどい状況はどこにでもあるんだから、文句を言っても何も変わらないもの。

でも痴漢に関しては、一度は相手に文句を言いたい。今までは嫌な気分になることしか出来なかったから。一度大声で文句を言ったら、ちょっとすっきりする気がする。
文句を言いたいだけで訴えたりする気は無いのだけれど、もし訴えて裁判になったとしたら、あの、"いたいけな15歳の少女が…"って言っていた裁判官の態度は、33歳のおばちゃんに対してはだいぶ違うんだろうか。
…違うんだろうなぁ…。