川崎でホテル・ルワンダ

この日記にコメントをくれた人の日記に書いてあった映画をやっていたので、川崎に映画を観に出かけた。タイトルは「ホテル・ルワンダ」。ルワンダでのフツ族ツチ族との間に起きた紛争の中で、あるホテルの支配人がツチ族の人たちをフツ族の人たちに虐殺されないようにホテルにかくまって助けた、そのときの話だった。この支配人さん自身はフツ族で、奥さんがツチ族。だけどこのフツ族ツチ族っていう区別自体は、この国を支配した国(ベルギー)が決めた区別(分裂させて支配しやすいようにするためだった)。勉強してから行くべきだったのだけれど、後から決まった区別で争いが起きるっていうのがそもそもわからなくて、映画の最初から混乱していた。話をしたり調べたりして、やっと少しわかった。
人々の殺気とか狂気みたいなものが溢れていて、どっとのしかかってくるような映画だった。その中で主人公がずっと冷静に行動していることが(その奥さんもしっかりしていた)すごかった。私は…流れる側になりそうで恐い。
支配人が虐殺の映像を撮影したジャーナリストに向かって「これで世界が助けてくれる」って言ったとき、ジャーナリストが「世界の人たちは映像を観ても、恐いねって言ってディナーを食べ続けるんだよ」と答えた。その通りで自分の生活を続けてしまうんだろうけど(その後実際ディナーを食べた)、そういうことがあることにちゃんと気づいて自分に出来ることをする私になりたい、って思った(今そうだっていう自信が無いのが悲しい)。だって1994年にルワンダでこんなことが起きていたとき、私は何も知らなかった。

ホテル・ルワンダの公式サイトはこちら→http://www.hotelrwanda.jp/