関空からローマへ・・・

曇り空の中、父親の車で両親と関空へ出発。途中に台風の傷あとが残っていた。一部の区間の通行止めが解除されたばかりでトラックはいっぱいだったし、渋滞を避けようと小さな国道を通ったら泥だらけだったり、川や沼が増水してたり。たった一日でこんなになっちゃうんだ。

8時に家を出て、11時前には関空に到着。最後の日本食には天丼を選んで(イマイチだったけど、空港だからしかたない)、機内食が食べられなかったとき用におにぎりを買った。一つ探したけど買えなかった物がある。セーターとかを洗う洗剤。セーターとかがあるから必要なのに、すっかり忘れてて、今朝気づいたのだ。売店で見つかったのは普通の洗剤と、海水でも洗濯できるっていう洗剤。海水で?すすぐの?って、興味わいたけど要らない。。。

関空を時間より10分前に出発して、ミラノへ。イタリア人も結構乗ってた。窓側の席、3人のところに私ともう一人女の子。乗る時に”La Repubbulica(イタリアの新聞)”を取ったんだけど、隣の子も取ってた。私はただのお勉強用だけど、この人は読めるのかなぁ?とか気になってしまう。ふとその向こうを見ると、別の日本人の女の子が見覚えのある本を持ってた。乗るウェイの森のイタリア語ペーパーバック!私のとおんなじだ。ちょっと観察したけど辞書はひいてない。半分くらいは読み進んでたし・・・いいなぁ。私も帰りはあれくらいになってたい・・・

本を読んだり、映画を一つ観たり(デンゼルワシントンの映画だったんだけど、復讐に人を殺しまくる、あんまり納得のいかない映画だった。)、寝たりして12時間半くらいをすごした。関空を出てすぐから、途中何度か、気流の悪いところに当たってすっごく揺れた。そういうときは寝たふりをして自分をごまかそうとしたんだけど、そういうときに限って目がさえちゃうんだよね。あぁ恐かった。

ミラノに着く直前に隣の女の子が話し掛けてくれた。彼女はクレモナでバイオリン作りを習ってるらしい。かっちょいい。学校は5年生で今3年生なんだって(一つ飛び級したらしい)。語学学校と違う学校の話を聞くのは初めてだからとっても楽しかった。年間授業料が82ユーロっていうのには・・・ほんと、驚き。がんばってくださいっ!

ミラノに着いたときに飛行機から見えた夕陽、奇麗だった。でも空港から写真を撮ろうと思った時には沈んでた。ざんねん。

ミラノでローマ行きに乗り換えるんだけど、最初はゲートを間違えてしまった。行き先だけを見てゲートを確認したら、中華航空のローマ行きのところに行っちゃったのだ。ローマ経由上海行きだったらしくて上海って書いてあったから気づいたケド、やっぱり飛行機の便名でちゃんと確認しなきゃ駄目ね。ローマ行きの飛行機もちゃんと時間通り。10時過ぎには荷物を受け取って、テルミニ行きのレオナルド・エクスプレス乗り場へ、看板を便りに進む。駅にはこの電車専用の切符売り場があって、おじちゃんに小さくたたんだ10ユーロ紙幣を渡したら笑いながらゆっくりゆっくり開いてた。イタリアに来て初めての、イタリア人の笑顔。うれしい。ミラノでパスポートチェックを受けたときなんて、挨拶も返してくれなかったんだもの。

レオナルド・エクスプレスは、空港からテルミニ駅を30分で結ぶ直通電車です。9.5ユーロ。空港から乗るときに一番手前に乗ったら、テルミニでは一番遠い車両で、しかも、着いた時になぜかこの車両だけ停電しました。乗ってた人みんなびっくり。着くのを待ちきれなくなった人から順番に降りて行き、私も途中で従った。ほかの車両はぜんぜん大丈夫だったのに。というわけで、乗るときはちょっと奥に乗ることをオススメ。

11時過ぎにはテルミニに着いてホテルへ。インターネットで見つけた初めてのところ。フロントにはかっちょいい黒人さん。素敵だわって思うんだけど、この人、英語しか喋れない。私だって英語喋れるはずなんだけど、なんでだろう?イタリアにくると、イタリア語しか出てこない。What time・・・っていうつもりなのに、A che ora・・・が出てくる。Whereがいいたいのに、Doveが出てくる。だから会話がすごくゆっくりになる。両方喋れる人ってどうやってるの?

でもこの人、とっても親切で、ゆっくりと聞いて答えてくれた。部屋は狭かったケドきれいで、お湯もたっぷり出るいいところでした。駅からすぐで便利だし。というわけで久々のローマですっ!